「海外高校生による日本語スピーチコンテスト」は、海外の高校生と日本の若者たちがお互いに理解を深め、国境を越えた友情を醸成することを目的として、1995年より開催されています。

「第12回海外高校生による日本語スピーチコンテスト」国際大会のご報告

「第12回海外高校生による日本語スピーチコンテスト」の開催日である7月22日は天候に恵まれ、250名余の多くの方々の来場を頂くことができました。本コンテストには外務省所管公益信託パン・パシフィック・ファンドによる助成、国際ソロプチミスト東京・東や海外・帰国子女教育専門機関JOBAをはじめとした企業・団体からの協賛を賜りました。数多くの方々の多大な支援のもとに、国際大会を成功させる事ができましたことをここに報告いたします。また、当日の運営に関しては、30余名の高校生・大学生をはじめとしたボランティアの存在が非常に大きなものであった事を併せて記しておきます。

本大会の司会進行は、第2回大会の英国代表マーク・ウィンチェスターさんと実践女子学園高等学校2年前川絢佳さんが務めました。主催者であるJSA実行委員長小倉清司からの挨拶、会場を提供して下さった実践女子学園中学校高等学校の松田由紀子校長からのご挨拶の後、JSA審査委員長の昭和女子大学高見澤教授より審査についての説明がありました。

出場者・審査委員の紹介を経て、いよいよ12カ国(国と地域)の海外高校生によるスピーチが始まりました。今年度の各スピーチは、各国代表者の日本語運用能力が例年以上に高かった事に加え、その内容も非常に素晴らしいものが多く、聴きごたえのあるものが続々と飛び出しました。元英国大使館日本語講師の藤谷克己先生によるスピーチ後のインタビューでも、日本人顔負けのしっかりとした受け答えや観衆の笑いを誘うユーモアがありました。非常にレベルの高いスピーチが続く中で、殊更に目を引いた3名が最優秀賞,優秀賞,会場特別賞を受賞しました。

コンテストにおいて最も秀でたスピーカーに贈られる最優秀賞は、「日本語における擬態法」と題してスピーチを行った、シンガポール代表のショーン・チュア・ミン・レンが受賞しました。様々な擬態語を用いて、日本語の表現の豊かさをユーモアたっぷりに語ったことが高く評価されました。つづく優秀賞には、英国代表のトム・コリンズが選ばれました。「西洋人から見る日本」と題したスピーチでは、剣道を通して西洋と日本の文化の違いを論理的に述べ、またその違いを理解しようと努力していることを堂々と語ってくれました。コンテスト観覧者から特に評価の高かった者が受賞する会場特別賞は、「ゆめにむかって」と題してスピーチを行った、カンボジア王国代表のレン・モムに贈られました。日本語のガイドという夢に向かってひたむきに頑張る彼女の熱い思いが伝わってくるようなスピーチでした。上述の3名以外にも、コンテスト出場者はそれぞれに審査委員特別賞を贈られました。

コンテスト終了後には、立食形式の懇親会として「JSA交流パーティー」が催されました。コンテストでは緊張していた海外の高校生たちもやっと緊張から解放され、数多く参加した国内の高校生たちとの会話を楽しんでいました。第11回大会の香港代表マー・ユイと実践女子学園高等学校2年亀井沙帆里さんの司会の下で行われたそれぞれの国の文化を発表するナショナル・プレゼンテーションの時間には、各国の歌や民族衣装,お菓子などが飛び出し、新たな出会いと発見,そしてたくさんの笑顔に満ちた会となりました。

以上、本事業に様々な形でご助力を頂きました皆樣方に感謝の気持ちを込め、手短でございますがご報告させていただきます。国際大会当日はもちろん、開催に向けての準備段階においても、多くの方々から深い理解と温かなご支援を賜りました。ここに厚く御礼申し上げますとともに、この会が、私どもを含め多くの方々にとって、異文化理解の重要性や国際交流の喜びを相互に認識し合える機会となりましたことを、多大なご支援への感謝の念を込めてご報告いたします。

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